2018年2月20日火曜日

子育て相談①



相談者「うちの子忘れ物をよくするんです」

きた!“よく”する
私『へ~、よくするんだ。この前忘れたのはいつ?』
「あ、今は私が揃えるんで忘れ物は無いんです。」
『ほ~、揃えてあげるから忘れ物無いんだね。
 で、これからもずっと揃えてあげるの?』
「いえ、だから困っているんです。ずっとなんかやりたくないし。いい加減自分でやって欲しいです。」
『あっ、自分で揃えられるようになって欲しいんだ。そうだよね、いつまでも一緒にはいられないしね。』
「そうなんです!」
『でも、時間割をやってあげているんだ。誰の?』
「子どもの」
『忘れ物をすると何が起こるの?』
「子どもが困ります」
『子どもは忘れ物をして困ったことがあるって言ったことある?』
「え????あ、ありません」
「私、何をやっていたんですか?勝手に子どものやることを奪っておいて
自分で準備しないって怒っていたんですね。当然ですよね」

子どもが困ってもいない忘れ物。
しかも忘れ物をするという小さな失敗をする権利までも奪っています。
失敗を重ね、経験し大きく成長するときに
大人が手を出して経験することを奪ってしまいます。
メタファシリテーションで私は子どもとの距離の取り方がいかに大切か体感しました。
子育て中のママにぜひおすすめです。


こういった子どもに対する相談って結構あります。
・子どもが勉強しません
・子どもがご飯を食べません
・子どもが片づけをしません
・子どもが学校に行きません
・子どもがゲームをやめません

(渡邊雅美)

→読み切り形式でどこからでも読める、メタファシリテーションの入門本。

  



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2018年2月13日火曜日

忙しいと言い訳するNPO職員をやる気にさせる方法

先日、NPOを支援するサービスの立ち上げをされている方がムラのミライのオフィスを訪ねてくださいました。
サービスの説明をしてくださる前に、ムラのミライの活動や運営について色々と聞いてくださったので「関心を持ってくださっているんだな」とうれしく、あれこれとお答えしていました。
団体の概要をある程度聞かれたあと、話題はファンドレイジング(資金調達)関連のことに。NPOの資金調達を後押しするようなサービスを展開していかれる会社の方でしたので、いちばん関心のあるところなのだと思います。

Aさん(訪問してくださった方):ムラのミライさんの寄付者層はどういう方が多いんですか?
私:うーん・・・どうだろう・・・さいきん全然、寄付者の分析ができていないんですよね。
Aさん:年代とか、男女とか、だいたいどんな感じですか?
私:そうですねえ・・・古くからの支援者の方は割と60代以上の方が多くて、ここ数年で新たに支援し始めてくださっている方々は、30代~50代もいらっしゃるかな・・・いやあ、でも、ちゃんと分析していないので、あやふやです。分析しないとなあ、とは思ってるんですけどね・・・
Aさん:分析は大事ですよね。
私:はい。認定ファンドレイザーの勉強とかで、分析方法は学んだんですけど・・・
Aさん:えっ宮下さん、認定ファンドレイザーお持ちなんですか?すごいじゃないですか。
私:あー・・・資格だけ持ってて全然ちゃんとファンドレイズできていないので、あんまり言わないようにしてるんです(苦笑)ほんとお恥ずかしい・・・

言い訳する私(写真はイメージですw 記事にある場面ではありません)


メタファシリテーションは、質問することを通して、質問に答えている人が自ら状況を分析し、課題発見・解決のために動き出していくことを促すというものです。質問を組み立てる上で重要なのは、質問に答える立場に立った時、どんな質問をされたら答えやすいだろう、やる気が出るだろう、ということ。
今回、ヒアリングされる立場になったのを幸い、その間の自分の心の動きを観察してみました。上記の短いやり取り中に起こった私の心の動きを、以下、【】内に記してみます。

Aさん(訪問してくださった方):ムラのミライさんの寄付者層はどういう方が多いんですか?
私:【キター!ざっくり質問!いやでも、せっかく聞いてくださっているんだし、ちゃんと情報提供しないと・・・でも寄付者のデータを属性別に集計してみたりとか、さいきん全然してないねんなあ】うーん・・・どうだろう・・・さいきん全然、寄付者の分析ができていないんですよね。【せっかく聞いてくれてるのに、お答えできなくてごめんなさい】
Aさん:年代とか、男女とか、だいたいどんな感じですか?
私:【何とかお答えできるかなあ】そうですねえ・・・古くからの支援者の方は割と60代以上の方が多くて、ここ数年で新たに支援し始めてくださっている方々は、30代~50代もいらっしゃるかな・・・いやあ、でも、ちゃんと分析していないので、あやふやです。分析しないとなあ、とは思ってるんですけどね・・・【でも、やってない・・ホントに必要だと思ってたらやるよなあ・・・怠けてるんだよね、結局わたし】
Aさん:分析は大事ですよね。
私:はい。【そうですよ、大事だとわかってますよ私だって】認定ファンドレイザーの勉強とかで、分析方法は学んだんですけど・・・【でも時間なくて使えてないですけど。いろんな分析方法を教えてくださった講師のみなさんごめんなさい】
Aさん:えっ宮下さん、認定ファンドレイザーお持ちなんですか?すごいじゃないですか。
私:【試験勉強が妙に効率よいだけだと思うわ。せっかくの資格を役立ててへんよなあ】あー・・・資格だけ持ってて全然ちゃんとファンドレイズできていないので、あんまり言わないようにしてるんです(苦笑)ほんとお恥ずかしい・・・【ううう、つらくなってきた・・・全然なんの参考にもならへん会話でごめんなさい・・・早く次の話題にならへんかなあ】

Aさんが良かれと思って色々と聞いてくださっているのに、私ときたら勝手に自己嫌悪(怠けて支援者分析やれてないワタシ)・逆ギレ(分析は大事だってわかってるよ私だって)・言い訳(じっくり分析してる時間ないねん忙しいから)しまくった挙句、このテーマの会話自体から逃避しようとする始末。
書いていて恥ずかしくなるほどです。
この後、話題は別の方面に流れていって、面談は和やかな雰囲気のまま終えることができたのですが、自分の心の動きが面白かったので、「どう質問したら、違う展開になったかな?」と、自分で自分に質問してみることにしました。

質問する私:支援者の分析をしてみたことはありますか?
質問される私:ありますよ。けっこう前ですけど。
質問する私:いちばん最近、いつ分析したか覚えていますか?
質問される私:えーっと、ちゃんと支援者全体の集計をしてみたのは・・・私がインド駐在から戻って日本の事務所で働き始めた直後にやったのは覚えてますね・・・ということは、もうかれこれ5・6年前になりますね。【うわあ、ということは5~6年もちゃんと分析していないんやなあ。あの頃はまだフレッシュだった(遠い目)】
質問する私:どんな分析をしましたか?今もその時のデータは残っています?
質問される私:データは・・・【ああ、パソコンの〇〇というフォルダに保存してある筈】はい、ありますね。細かくは覚えてないですけど、よく印象に残っているのは、年末募金の金額の分布を集計したものです。
質問する私:へー、募金額を調べたんですか!
質問される私:【データベースを整理する前だったから大変やったなあ・・・そういえば、あの時と比べて、今はデータが整理されているからやりやすい筈】はい、募金額がいくらからいくらの方が何名・・・という風に集計したら、数名、寄付額の大きな寄付者の方がいらっしゃったんです。【〇〇さんとか、★★さんとか・・・】でもその方々に通常のお礼状以外のことは何もコミュニケーションを取っていないということがわかったので、お手紙やお礼のお電話などをしました。そしたら、何名かの方は翌年以降もご寄付くださるようになったんですよ~。【ほんと良かったなあ。でも途切れてる方もいるような気がする・・・最近やり取りしてたっけ】
質問する私:それは良かったですねえ!
質問される私:あの時に気づいてやり取りをしなければ、1回きりになってしまった方もいたかもしれませんね・・・【この5~6年の間に、継続してご支援頂ける可能性があった方を何人もそのままにしていたかも・・・】

という風になり、自分でも思いがけず、「よっしゃ、ここはひとつ、久々に支援者分析してみよう!支援者とのやり取り履歴も確認しよう!」という気になったのでした。

自分がちょっとマズいなと思ってることを聞かれると、(質問者側には責めているつもりはまったくないのに)どんどん自分で自分を責めてしまい、ツラくなる。でも「そういえば・・・」と自分の経験をちゃんと思いだしてみたら、やれていたことがわかって、ちょっと明るくなる。さらには、やってみて良かったことを自ら思いだし、今度はより良くできるんじゃないかと思い始めて「やってみようかな」という動機づけになる。
こういう「質問される側」の心の動きに、改めて気づいたのでした。

そして、これから心を入れ替えて、ファンドレイジングをがんばってみようと(やっと)思えました。
ああ、こんなことなら、もっと早く自分にメタファシリテーションしておけばよかった(笑)
今後わたしから寄付や支援の依頼をされる皆さま、「あー宮下さん、自分で自分の動機を見つけてがんばってるな」と、温かい目で見守ってください。そしてご支援よろしくお願いいたします!


(宮下和佳 ムラのミライ専務理事)


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2018年1月23日火曜日

セネガル・プロジェクト一問一答

2017年11月29日に開催した「NGO駐在員が見た、セネガルの農村と暮らし:循環型農業プロジェクト報告会」。当日は、学生、民間企業にお勤めの方、国際協力分野の関係者などなど、幅広い方にご参加いただきました。ありがとうございました!
さて、この記事では、当日のQ&Aセッションの中で、私が「ブログの読者のみなさんにも紹介したい!」と思ったやりとりをピックアップしました。
ムラのミライが、どういう視点でセネガルでの事業を実施しているのかがわかるやり取りだと思います。
(報告会全体の内容については、ムラのミライウェブサイトhttp://muranomirai.org/senegal20171129reportをご覧ください。当日のスライドも公開しています。)

【その1】
Q:プロジェクト報告では、セネガルでは出稼ぎの若者が多いという事でした。この事業が目指す「農業で食べていける暮らし」とは、自給自足を目指すのでしょうか?それとも現金収入向上を目指すのでしょうか?

菊地:どちらでも構わないと思っています。この事業では「食べていける農業」を目指していますが、決めるのは農家たちです。

中田:「どう決めたら良いのか」という部分を、研修を通して教えています。自分たちの生活、つまり物事の考え方を、事業では提供しているのです。

和田:セネガルの農業でも「自分たちで育てた作物から種を取る、翌年そこから栽培する」という時代は過ぎました。なぜか?これは、世界中で起こっている事ですが、「種は買うモノ」となり、しかもF1(一世代限りの種)が増えているからです。この事業の農家たちは、もう親や祖父の代から「自分たちで育てた作物からとった種を植える」という農業をしていないんです。「種を買う」ということは、短期的には収穫量が増えます。けれども長期的には土壌劣化が進み、やがて村は衰退していく。
将来は彼らが決めることではありますが、今と同じ農業を続けていると、これから10年くらいで村は消滅するよ、と。これを知らないといけない。土壌流出が起き、水不足になり、農業ができなくなる。それでいいの?と。
塩化もこの地では起きていますが、塩化は土壌の窒素過多と地下水の問題です。このサイクルを知らないと、「食べていける農業」がどういうものかも分からない。だからこうした研修をおこなっているのです。
19世紀にピーナッツが宗主国からやって来ました。つまり、自分たちで農業を組み立てる、という事が失われた。水と土壌は人の生活に必須です。では、どうやってそれらを保全するのか?ひいては、将来どんな村で暮らしていたいのか?という問いになるわけで、現在はこの部分を研修でおこなっているのです。














【その2】
Q:このプロジェクトでは、農業を実施するにあたっての必要な種は配っているのでしょうか?

菊地:配りません。今は研修と研修の間の期間に、出された課題の進捗をモニタリングしに村を訪れていますが、持って行くのは紙とペンだけ。この課題も、したくなければしなくていい。但し、次回の研修からは参加できない、というようにしています。

和田:基本的に、研修には来たい人だけ来ればいい。我々が提供できるのは研修だけど、興味があればどうぞ来てください。なければ別にいいですよ、と。人々は援助慣れしてしまっているんですよね。彼らが理解できないこと以上の物は提供しない。これが基本です。
ひと昔前までは、耕作地の範囲は馬を走らせて決めていた。だけどこの20~30年は人口が増えて、農機も使う。ハイブリッドの種を使う。化学肥料も使う。つまり、土地は広がるけど、劣化した土壌も広がっている。
写真で、雨季の大地は緑が多くなっている画があったけど、確かに雨が降るごとに緑は増えています。緑が増えるので、雨さえ降れば大丈夫と勘違いしてしまう。けれど、実際には雨が降り、土壌流出が起きている。土壌流出がすでに起こった土地に植物が生えているにすぎない。つまり、雨季の前に土壌保全の対策をしないといけなくて、こういう事を自分で考えることができるようにならないといけないんです。














いかがでしたでしょうか?
今後のセネガルでの事業のようすは、随時、このブログや、ムラのミライウェブサイト、Facebookページでアップデート予定です。
ぜひ、ご覧ください。

(田中十紀恵 ムラのミライ事務局長)

★プロジェクトについて
プロジェクト名:地域資源の循環による農村コミュニティ生計向上プロジェクト~農村青年層のための「ファーマーズ・スクール」
JICA草の根技術協力事業(パートナー型)

セネガルの農家を応援してください!募金キャンペーン実施中
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2018年1月16日火曜日

娘からのメタファシリテーション



 引っ越しをしました。

いわゆる昔のアパートの作り「玄関開けたらそのままキッチン」()
引っ越し当初は下駄箱と冷蔵庫で玄関からキッチンを冷蔵庫で見えないように隠していました。
でも、娘には違和感があったのでしょう。

「ママがやっている活動はどういう活動ですか?」
『は?食育』
「ママは何を伝えたくてやっていますか?(what)」
『台所に子どもを入れて子育てしながらコミュニケーションを取ると良いよってこと』
「では、この台所でコミュニケーションが取れますか?」

Σ(・ω・ノ)ノ!

や~ん、取れんやん(-“-;A …
台所でコミュニケーション取りたいって言っている私が
台所を生活から追い出すようなことをしたらダメ~

ということで
今、我が家は玄関開けると直ぐ流しが見えます。
ここに置いてあるテーブルで遊びに来てくれたママたちにコーヒーやお茶を出して
話を聞いたり、聞いてもらったりしています。

娘はメタファシリテーションの講座は受けていませんが
母親である私がハッとした出来事でした。

(渡邊雅美)

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2018年1月9日火曜日

子育てで実践!メタファシリテーション

私が最初にムラのミライ(当時ソムニード)の地域づくりファシリテーションに出会ったのは、2007年。南インドの事業地で研修をうけたのが最初でした。

地域づくりについて全く無知だった私は、1つ1つの学びが新鮮であり、一方で、地域づくりとはそもそも何なのかということも全く理解していませんでした。そんな研修中、村へ移動する車中で、一緒に研修を受けていた女性が、

「和田さんが話していたことは、子育てと同じ」と話してくれました。

「地域づくりとは、人を育てること。自己肯定感、本人に気づきを与える、信じて待つ、これらはすべて子育てにおいて言えること」そんな話だったかと思います。当時、私は子育ての経験もなく、彼女の話を知識・情報としてしかとらえることができませんでした。

それでも、南インドで交わした
「地域づくり=子育て」
の会話は印象深く、残っていました。

それから何年かが経ち、私も母親となり、子どもを育てることになりました。

成長とともに、子どもが発話をし、会話をするようになったころ、「途上国の人々との話し方」を読んだり、中田さんの講座へ参加したり、一時帰国中の前川さんと話をしたりする中で、対話型ファシリテーションは子育てに必要なコミュニケーションスキルそのものであると、強く感じるようになりました。

では、そんな私が日常でどれだけこのスキルをとりいれられているかというと、自信をもって紹介できるような成功例はなく、

けれども、子どもとの日々の対話の中で確実にこのスキルに助けられています。

この春に小学校に入学した上の子は、普段の学校の様子を自分から話すタイプではありません。
保育園の頃から「今日どうだった?」とでも聞けば、
「知らない」「忘れた」という返事しか返ってきませんでした。
そこで「いつ」「どこ」「だれ」「なに」質問をフル活用。

事実質問を繰り返すことで、彼女の昼間の様子が少しずつ見えてきます。

時として「今日○○ちゃんに□□と言われた。」だったり、「○○ちゃんが△△ちゃんに□□をした」等の話が事実として浮かび上がってくることもあります。

そこで彼女がどんな気持ちだったのかを聞き、
また事実質問を繰り返すと、
「次に同じことがあったら、こうしようかな。」
等という答えが彼女から出てくるとホッと一安心。

一方で、エントリーポイントを間違えることもしばしば。「今日の給食はなんだった?」と聞くと「忘れた」「知らない」との答え。そこで会話は終わってしまう、なんていうこともあります。

感情的になると「どうして○○したの!」「なんで△△なの?!」をついつい連発してしまい、子ども「だって」に続く、何の解決にもつながらない言い訳を聞いてさらにヒートアップして後から反省・・・ということも。

他のみなさんのような成功例や、やり取りはまだまだできていませんが、対話型ファシリテーションを知らなかったら、子どもとの日常的なコミュニケーションも異なるものになっていたでしょう。

(神田すみれ)

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