2017年6月13日火曜日

絶賛勉強中!初めてのメタファシリテーション~目からウロコの基本のき「観察」~

はじめまして。
2017年5月よりムラのミライ セネガル駐在所におります、菊地です。

まず、私は何を隠そう、メタファシリテーション初心者中の初心者です。
書籍『途上国の人々との話し方』は以前から知ってはいましたが、きちんと実践してみたことはありませんでした。

こちらで勤務することになり、いくつかのメタファシリテーション研修に参加させてもらい、ようやくこの手法のおもしろさ、奥深さを実感しているところです。

さて、今回はそんな初心者の私が、メタファシリテーションの生みの親である和田さん中田さんの近くで見聞きし、これは!と思った「基本のき」を一つご紹介します。

それはセネガルの村での研修中、エントリーポイント(とっかかりの話題)について中田さんに質問したことがきっかけでした。
その時のエントリーポイントは「氾濫、洪水(英語でFlood)」だったわけですが、この研修にはそのエントリーポイントしかなかったのではないかと思わせるような和田さんのファシリテーションでした。

けれど、もし私だったら、果たしてそのエントリーポイントを選べるでしょうか。もしいくつかのエントリーポイントが考えられる場合、何を選んだらいいのでしょうか。それを選ぶことで導かれる対話まで想定しているのでしょうか…。このような疑問について中田さんに尋ねてみました。

「まあちょっと練習してみようか。今いるこの教室だったら、最初に何を聞く?」と、中田さん。
私:「うーん…(決めかねて)相手の話しやすいことですかね。何か相手が自慢できることとか。」
中田さん:「そうだね。相手のセルフエスティームを高めるためにね。それは、この教室だと何だろう?」

教室に積まれた本やDVD

(私の目)教室には、積み重ねられた机や椅子、壊れたテレビとたくさんの本やDVDがある。本類は寄贈品なのか立派に見えるが、砂ぼこりをかぶって無造作に積み重ねられ、いかにも管理がされていないように見える。あとは黒板に授業の板書がしてあるくらい。

私:「本やDVDですかね。」
中田さん:「(首を振りながら)これがセルフエスティームを高めるかね?」
私:「うーん。(高めないよな、と心で考えながら、答えが見つからない)」
中田さん:「じゃあ(ヒント!)この教室で一番最近されたことは何だと思う?」

私:(もう一度よーく見まわしながら)「黒板にある授業ですかね…それとも…壁の修繕?」

教室の壁の修繕跡(左壁の修繕が一番新しく見える)

中田さん:「そうだよ!この壁の修繕は、学校が唯一自主的にやったことが感じられる。僕だったらこれをエントリーポイントに、「いつ」「誰が」「どうやって」というのを聞いていくね。それで学校の体制や保護者との関係などが見えてくると思うよ。」

なるほど!私の目が節穴だったのかと思うくらい、私には中田さんには見えていたものが見えていなかったのです。いえ、見ようとしていなかったのです。

メタファシリテーションでは、そもそも会話を始める以前、エントリーポイントを選ぶ以前の観察こそが、まず大切だということが体験的に実感できた練習でした。これによって私の疑問が答えられたのでした。

しかし、ここには絶対的な方程式はありません。和田さんや中田さんのように研ぎ澄まされた洞察力を養うために、まずは観察眼を鍛えなくては、と胸に刻んだのでした。

(菊地綾乃 ムラのミライ職員/セネガルオフィス)

(セネガル事業については、近々ムラのミライHPに掲載予定です。)


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