2018年4月24日火曜日

夫との対話と子育てが楽しくなるヒント


私は40歳手前でこどもがやってきた高齢出産の母です。それまでに好きなことをしてきて、何かあれば「助けてあげるよ」という友人たちに囲まれての出産だったので、産後は社会的喪失感や孤独感を感じることも少なく、わりと緩やかに過ごせたほうかもしれません。
ただ、お産が希望していたもの(助産院での自然なお産)とは天と地ほど離れたもの(緊急帝王切開)になったので、それを受容する過程で家族や友人に気持ちを伝えるのが難しくて苦労しました。

完全ワンオペからギリギリセーフの子育て環境

子育ての環境はというと、1.夫は妊娠中から単身赴任で月に1、2度帰宅、2.私はフリーのヨガインストラクターとして産後二カ月から仕事復帰、3.実母が週1手伝いに来てくれる、4.相談できる、頼れる友人がいる、5.一度落ちた
ものの長女(今は、4才)は無事保育園に入園
ということで、完全ワンオペからギリギリセーフという状況だと思います。

そんななか、それはもうかわいい、かわいいと育てた娘が2歳半になった頃、自我に芽生えた娘との衝突が始まりました。
それまでは「ワーイ歩けたね」「ワーイ話せたね」「ワーイ一人で○○出来たね」と褒めることしかなかったのに、いつの間にやら「どうしてこんなことするの?」と言うことが増えてきました。
「あれ?こないだまでめちゃくちゃ可愛かったのになぜ?」なんて思ったりして、「あーそうか私の思い通りになる時期(そもそもそんな「思い通りになる時期」などないはずなのに…)はもう過ぎたのか」と気付いたのです。

4才の娘をひとりの個人として尊重したいのに…

意思がハッキリしていて、すべての行動に彼女の思いがあると言うこと、彼女には彼女のこだわりがあると分かっていても、言葉もつたない娘の思いが私には分かりません。
産後のゆっくり仕事復帰から、レッスン数も徐々に増え、忙しくなってきたと同時に、転園という出来事がありました。全く余裕のない私は娘に対して毎日イライラしていました。
「ひとりの尊厳ある個人として、娘と付き合っていかないといけない」と頭では分かっていても、なかなか上手くいかないと悩んでいました。そんなとき、ムラのミライの講座*に出会い、講座で習った対話を娘に実践したところ、だんだん幼い彼女の頭の中がのぞけるような気がし始めました。

「保育園どうだった?」と聞くのを止めてみた!

転園後、お友だちの輪に入っていけない娘の後ろ姿を見送りながら、心の中で応援することしか出来なくて涙していた以前の私。しかし、講座の後、今まで「保育所どうだった?」と質問していたのを、「今日は園庭で遊んだの?」と質問をちょっと変えただけで、娘との話が弾むようになりました。
「今日は、園庭で遊んだ!その時になあ、○○ちゃんがこんなこと言ってなあ。みんなで大笑いしてん。ガハハハ(思い出してまた笑う娘)〜。オモシロイやろ?で、そのあと手を洗って、ランチルームでご飯食べた。ホントは、まだ遊びたかったけどさあ…」などなど、娘から話がどんどん出てくるのです。それはまるで、その日に保育園であった出来事が、浮かび上がってくるようでした。私が嬉しそうに聞いているので、もっと話したくなるようです。

明日着る服は寝る前に用意できる対話

こんなこともありました。今まで、朝起きてから、その日に着る服を決めるのに、娘はとてもとても時間がかかり、私と娘は毎朝ケンカをしていました。彼女は、朝起きてから出かけるまでに何回も服を着替えるのです。押し問答の結果、最後には「なんでもいいから着なさいっ!」と無理矢理着せて、自転車に乗せて保育園へ送って行くというパターンでした。

これではいけない、とある日ゆっくりと時間をかけて娘に「着たい服」「着たくない服」「好きな組み合わせ」を細かく事実で聞いてみることにしました。
「この洋服を着たくないのは、キツいから?」、「丈が短いから?」、「色が嫌いだから?」、「この洋服が着たいのは、触り心地が良いから?」、「ハートマークがついてるから?」というように。
具体的に彼女が言い表せなかったかもしれない言葉を並べて聞いてみると、「そんな感じかな〜」と思う言葉を選んで、私に教えてくれました。
今は服を自分で選んで、納得してから布団に入り、朝起きたらすぐに自分で着替えてくれるようになり、毎朝のケンカがなくなり、平和になりました。

「私のことを理解しよう」としてくれるのが伝わってくる夫の質問

実は夫も私と一緒に講座を受けました。講座の帰り道、お店でご飯を食べているとき、今まで私の仕事について曖昧な質問しかしてこなかった夫が「今はa littleの会員さん*何人いるの?」「ヨガのファミリークラスは男の人も参加してるの?」など具体的に聞いてきてくれたのです!
講座で学んだことをすぐに使って、私のことを知ろうとしてくれてるのが、とても嬉しくて、会話が弾み、楽しい食事になりました。

お腹の赤ちゃんも一緒に次のステップへ

良い例ばかり書きましたが、実は、上手く行かないことの方が多くてまだまだ全然使いこなせていません。しかし、家族でひとつのコミュニケーション方法を知ったことで、子育てを楽しくするヒントをもらった気がします。今がスタートなんだ、と思っています。
今年に入ってお腹の中に新しい命がやってきました。次のお産がどのような経過をたどるのか、少しこわいような気がしますが、お産まで半年あります。夫や娘と、娘が生まれたときのお産のこと、次に生まれてくる子のお産のこと、これからの生活のこと、出来るだけ具体的に話合う時間をとるつもりです。
家族の形が新しくなっても楽しく子育てが出来るように繰り返し受けたい講座です。次回のステップアップ講座も楽しみにしています。ありがとうございました。


さかぐちゆうこ ゆうゆうyoga代表・インストラクター


*ムラのミライでは、さかぐちゆうこさんも運営メンバーのa littleという兵庫県西宮市にある家事・子育て支援の団体(会員制)と一緒に、2017年7月、10月、2018年3月とメタファシリテーションを子育て中の方にご紹介する講座を開催しました。2018年4月からは、a littleとムラのミライのコラボレーションで、「女性の健やかな心と体サポートプロジェクト」を3年間の予定で始まっています



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2018年4月17日火曜日

祖父との対話 怪我をした本当の原因は?


私には86歳になる祖父がおります。
祖父は毎日、散歩に出かけるのが習慣です。

ある日、その祖父が散歩に出かけ、転んで怪我をしたとの連絡が母の携帯電話に入り、祖父の住む家へと向かいました。
祖父が転んだ時は、運良く近所の方が目撃していて、その近所の方が救急車を呼んで下さりました。祖父は顔に怪我を負っていましたが、命には別状がないという事で、搬送された病院で診療を終えた後に自宅へと戻りました。

母と私が祖父の家に駆けつけ、祖父に見舞いの言葉をかけた後に、母は転んだ原因を尋ねるために「なんで転んだの?」と祖父に尋ねました。
祖父はその質問に対して「私は年齢のせいで体力が落ちている、仕方のない事だ。」と言い、その後すぐに母は「軽い怪我で済んで良かった。今後は気をつけて歩いてね。」と言って、母と祖父の会話は終了しました。祖父は、家族に心配をかけた事と、転んでしまった事で落ち込んでいたようでした。

 
その様子を見ていた私は、祖父に対して事実質問を行いました。

私:じいちゃん、顔が腫れて痛そうだね。その怪我をしたのって昨日の何時か覚えてる?
祖父:散歩に出かけたのはお昼過ぎだったと思うよ。
私:昨日のお昼過ぎは晴れてた?
祖父:曇りだった。
私:どこで転んだの?
祖父:いつもの散歩コースで川沿いの道だ。
私:ちなみに転んでしまった時は、後ろに転んだのか、前に転んでしまったのかは覚えている?
祖父:たぶん後ろ側に転んだと思う。滑って体のバランスを崩した。




私と祖父の会話を聞いていた母が「えっ?前に転んだんじゃなかったの?顔に怪我をしているから、前に転んだと思っていた。」と驚いた顔で言いました。

私:滑ったって事は、足場が悪かったの?
祖父:歩道の工事をしていたから、工事現場の仮設の脇道を通った。
私:工事現場の脇道ってどんな状況だったの?
祖父:鉄板がひいてあった。
私:その顔の怪我って、何にぶつかったか覚えてる?
祖父:ぶつかったのは、川沿いの道に車両が入って来ないようにする為のコンクリートの置物だった。

私と母は、顏の怪我を見て、前に転んだと思い込んでいました。しかし、祖父の話を細かく聞いて行くことで、転んだ場所の足場が滑りやすかったこと、実際には後ろに転んだこと、そして顔の怪我は、転んだときに近くにあったコンクリートの置物でできたもの…という状況がわかってきました。私との会話を終えてから、母と祖父は、転んでしまった原因が体力の低下によるものではなく、足場が滑りやすかったためと気がついた様子でした。

後日、祖父の怪我が治ったので、私は祖父と散歩に出かけました。
祖父は私と歩く速度が同じで、姿勢もよく、祖父が転んでしまった原因は体力の低下では無いことがわかったので、私は祖父に「歩く速度も速いし、歩き方も普通だね。体力は落ちてないんじゃない?」と言いました。

その言葉を受けて、祖父はそっけない様子でしたが、祖父は現在も元気に散歩を続けています。

(メタファシリテーション基礎講座修了生 
坂本達也




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2018年4月10日火曜日

対話で思い込みをはずす 「昨日、ランチで何を食べた?」


こんにちは。
今回のブログ記事は、現場でのマスターファシリテータ―たちの緊張感あるやり取りはお休み、オフィスでのちょっとした会話からです。

2月のネパール出張から帰ってきてすぐ、胃腸風邪のような症状で寝込み、食欲が戻らない日が続きました。そんなことがあった数日後、スタッフの山岡さんと久しぶりにオフィスで会いました。

山岡さん:お腹の調子はいかがですか?
私:はい、おかげさまで。でも、しばらくご飯を食べてなかったから、油モノはまだちょっと…。昨日のランチに、オフィスの近所のうどん屋さんに行って、かき揚げうどんを食べたんですけど、かき揚げの油がお腹にずっしり来て、またまた調子を落としてしまいました。
山岡さん:油が使ってあるものを食べたのは、(風邪のあと)昨日が初めてですか?
私:そうなんです!ご飯を食べられるようになっても、湯豆腐とか、油を使わないものばかり食べてたし…
宮下さん:あれ?一昨日、ランチでカレーを一緒に食べたやん。
私:あ!しかもコロッケカレーを食べてたわ…
※しかもそのあと胃の調子はなんともなく、平気で仕事をしていました。

コロッケカレー(実物!)

いかに自分の記憶があやふやで、都合のよいストーリーを作ってしまうか、ということですね。
山岡さんとの会話中の私は
【仕事を休んで心配かけたな~とりあえず、ある程度仕事ができるくらいまでには回復したはず→でも、そういえば、揚げ物を食べて胃もたれした→きっと風邪が治りきっていないからに違いない(と思う)→そういえば、油を使った料理を食べるのは久しぶりなのでは?】
というのを(自分でも気づかないうちに)数秒の間に頭にめぐらせて答えたのでしょう。

ムラのミライで働いてはいますが、思い込みで話して、他のスタッフに事実質問でバッサリやられてしまう…というエピソードには事欠きません(笑)。
オフィスでの雑談なので、「適当なこと言ってるな~」と苦笑いで済みますが、いざ、フィールドに出たり、困りごとを相談する/相談を受けるときには注意しなければとあらためて思ったものでした。

余談ですが、この話に出てくるオフィスの近所のカレー屋さんもうどん屋さんも私は大好きで、時間とお金があればよく行くお店です。どこか気になるという方は、コッソリとムラのミライスタッフに聞いてください。

(ムラのミライ事務局長 田中十紀恵





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本日のムラのミライ(スタッフ日誌 宮下和佳編) 2018年3月26日から3月31日

2018年3月26日(月)
土曜に名古屋で開催したメタファシリテーション基礎講座の精算について、講師の松浦さんとやり取りし、参加者データを更新。講座参加者には5回にわたって復習用メールマガジンをお届けするので、その送信予約をしました。

そして、某テレビ番組の制作会社の方と電話打ち合わせ。このまま話が進めば、今年後半頃、セネガル駐在の綾乃さんへの取材が実現するかもしれません。楽しみです。
頭痛がひどくなってきて、午後はお休み。春はデトックスの季節で、いろいろ出ますね。昨年・一昨年はひどく夏バテしてやせてしまったので、今年は改善したいなと思っています。体調改善のために色々やってみての結論は、当たり前過ぎることなのですが、やはり栄養のバランスを取りつつシッカリ食べることと、適度に運動すること。プラス良い睡眠ですが、私の場合は短時間でもヨガを練習するとよく眠れるので、ポーズひとつでもふたつでも(あるいは呼吸法だけでも)毎日やろう~と思います。これで完璧!のハズ。

2018年3月27日(火)
昨日からの頭痛がまだおさまりきらず、午前中はお休みして自宅でゆっくり。
お昼から出勤して、Squareというカード決済システムの新規登録作業など。
Square導入後はタブレットなどでカード決済をすることができるようになるので、講座の参加費をカードでお支払い頂いたり、イベント時にその場でサポーター入会手続きをして頂いたり、ということが可能になります。便利だなぁ~。



2018年3月28日(水)
朝イチで松浦さん香子さんと、某企業からの相談対応の件でSkype打ち合わせ。「働き方改革」は誰のため?という話など。

その後、2017年度の事業報告書&2018年度事業計画書の担当部分の原稿を作成して、とりまとめてくれる香子さんにメール送信。分量は大したことないものの、締切り日の4月7日(土)よりも早めにできたので、妙な達成感が。普段いかにギリギリ星人か、ということの裏返しですね(笑)

2018年3月29日(木)
お休み。

2018年3月30日(金)
お昼に東京着で、大田福祉工場へ。お二人の利用者に1時間程度ずつお話を伺いました。その後、今後の研修について少し打ち合わせをして、終了。

夜は、官邸前の抗議行動にほんの少しですが足を運んできました。お仕事関係以外で霞が関に行ったのは初めて。桜がキレイに咲いている中、思い思いのアクションをとっている人たち。私はうろうろしつつ、たまにコールしたり、今後のアクションを考えたり。明日は1日講座なので、早めにホテルに戻りました。オープン間もないホテルだったので、チェックイン時に「オープン記念の粗品です」と言ってくださったドーナツを夜食にパクリ。

2018年3月31日(土)
終日、メタファシリテーション基礎講座。何と4名(!)も当日キャンセルの方がいらっしゃって一瞬ショックだったものの、始まると楽しくてあっという間。参加者は南米から何と昨日(!)帰国したばかりという方や、それぞれアフリカ・中米に駐在中で一時帰国中のNGOスタッフ、春休み中の先生、引っ越しを控えた助産師さん、次なるキャリア準備中の方々など、年度末のせいか、いつにも増して「これから/今後」にきっちり焦点をあてていらっしゃる参加者が多かったように思います。参加者の方たちと話すといつも「あー私も〇〇を頑張ろう」「××をそろそろ考えよう」など、いっぱい刺激をもらえて、ありがたいのでした。

宮下和佳 ムラのミライ専務理事)


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2018年4月3日火曜日

生徒会長の挨拶



次女が生徒会長になり、人前で話すことが増えました。
原稿は自分で作ります。
どうやら極めて自分なりの挨拶を考えているようです。
同じく生徒会長だった姉の原稿まで読み込んでいました。

「ママ、音楽会の最後に生徒会長の話っているのがあるらしいんだけど」
『へ~、喋るんだ。いいじゃん。』
「生徒会長が話さないといけない理由でもあるのかな?」
『さぁ。(あれ?この子は何を言いたいんだ?)』
「私は短めに話すつもりでいる。大人の期待には応えられないけど。」
(おもしろ~い、そこの承認だったのかな?)
『何を伝えたいの?』
「この音楽会の結果が私たちの人生のゴールではないということ」
(また、難しいこと言ってきた)
『何がゴールなの(what)?』
「悔いなく、笑顔で死ぬこと」
(わぉ~ ぶっ飛んだ(;^_^A)
『そのために必要なことは何?』
「今の自分にできることを一つ一つやっていく」
『具体的には?』
「机列をそろえる、給食を残さない、教室はきれいにする」
『へ~、明確だね』
「でもね、これは私が思うやるべきことだから
 みんなにはそれぞれで考えて欲しいし、
“音楽会の結果に満足せず、今の自分にできることをやっていきましょう。”
で止めておくことにするよ」

結果的に本人も納得し、先生からの訂正も入らない原稿が出来上がったようです。
歳の近い姉妹で比べられることも多いのだと思います。度々このようなことを繰り返していますが、話をすることによって自分なりの答えを出していっているようです。

(渡邊雅美)

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2018年4月2日月曜日

本日のムラのミライ(スタッフ日誌 宮下和佳編) 2018年3月19日から3月25日

2018年3月19日(月)
メタファシリテーション講座に関するお問い合わせへの対応、インターン応募への返信、インド研修に参加した方からのフィードバックにお礼・・・などなど、週末から今朝にかけて届いていたメールへの返信だけで、数時間。
その後、Techsoup利用に必要なNPOヒロバの登録を更新して、これでセネガルの綾乃さん用のMSオフィスのダウンロード準備完了!かな・・・??

2018年3月20日(火)
お休み

2018年3月21日(水)
午後から3時間、メタファシリテーション×医療の勉強会。
日本の医療費支出が膨らみ過ぎて、もうパンク寸前という話にショックを受けました。そして、実はその医療費支出の相当額が、処方されたけど使われていない薬や不要な検査や診療に使われているのでは・・・ということにも。

終了後は西宮北口のお好み焼き屋さんで夕食兼交流会。メタファシリテーションを以前から実践されている柔道整復師のNさんによる、すごい問診(観察→大まかな仮説→質問→仮説のブラッシュアップ・・・)を目の当たりにして、感動。こういう風に、その人の体の状態・体の使い方・生活の中での動き方を総合的にチェックして改善策を一緒に考えてくださる方がいれば、今日は内科、来週は整形外科・・・というような病院ジプシーにならなくていいのでは?と思いました。

交流会で

2018年3月22日(木)
十紀恵さんと来年度のスケジュール調整やら雇用関連の規定や契約内容の見直しについて打合せ。雇用主と労働者、という非対称の関係性を前提にした「労使協定」等々って、実態と微妙にズレてるんだよね・・・規定は割とちゃんと整備してあるけど形骸化してるものもあるよね・・・という話など。実態はワーカーズコレクティブに近い意思決定でもあるし、そうはいっても理事会が経営者という立場ではあるし、このへん整理しないとね、と。

その後、昨日の勉強会の記録をまとめて、講師の平野さんに確認のお願い(と昨日のお礼)メール。

2018年3月23日(金)
午前中はお休み。
午後に出勤し、明日名古屋で開催するメタファシリテーション基礎講座の参加者リストを更新し、講師の松浦さんにメール送信。今回の参加者は7名。首都圏以外の開催ではなかなか定員12名満員になりませんが、回を重ねるごとに、少しずつ増えてきています。

4時からはインターン希望の方と面談。2月上旬に開催したプレ・フィールドワーク・セミナーに参加してくださっていた、神戸外大のKさん。4月からインターンとして来てくださることになりました。これで、4月から活動予定のインターン生はお二人が決定。

2018年3月27日火曜日

メタファシリテーションって、難しいですか?

メタファシリテーションとは」の説明を見てみると、「ファシリテートする側が当事者に対して事実のみを質問していくことによって、当事者が思い込みに囚われることなく自分の状態を正確に捉え、そのことによって自分の経験知から・・・」等々、説明や定義が書いてあります。
これだけ読むと「何か小難しいなぁ~ちょっと大変そう」と思われるかもしれません。でも、とりあえずやってみる、すると・・・というエピソードをご紹介します。

ムラのミライのオフィスでは、職員や理事の他に、インターン生がお仕事しています。NPOの実務にふれたい、メタファシリテーションを学びたい、といった様々な動機を持った方が毎年数名、インターン生としてムラのミライの活動を担ってくれているのです。
インターン生は活動を始めてからできるだけ早い段階でメタファシリテーション講座に参加しますので(インターン生はもちろん無料!)、メタファシリテーションってどういう手法で、どんなふうに使うものなのかという基礎は学んでいます。

ある日のランチタイムのできごとです。
当時インターン生だった大学院生のSさんが、買ってきたおかずをいそいそとパッケージから出していました。(ムラのミライでは、ご飯とお味噌汁はオフィスで用意していますので、おかずだけ持って来るか買って来るかします。)

私:あれ、また唐揚げ?ほんま好きやなー
Sさん:唐揚げ大好きなんですよねー
私:毎日のように食べてるんちゃう?
Sさん:いやーさすがに毎日ってことはないですよ(笑)
私:そーお?じゃあ、「事実質問」してみよっか(笑)?
(*事実質問というのは、メタファシリテーションの基本となる質問方法です)
Sさん:(笑)いいですよ!
私:今日は、ここに来るまでに何か食べましたか?
Sさん:今朝、〇〇と××を食べました。
私:昨日は、朝起きてから、何か食べましたか?
Sさん:寝坊してしまったので、何も食べずに急いで大学に行って・・・あ、研究室で食べようと思って、コンビニに入って・・・唐揚げ買いましたね、そういえば
(その後の食べたものも聞いていきましたが、そのやり取りは、ここでは省略します)
私:一昨日は、朝起きてから、何か食べましたか?
Sさん:一昨日は、朝は自宅で〇〇を食べて、そのあと大学に行って、お昼過ぎに学食で・・・学食で・・・唐揚げ定食・・・(爆笑)
私・他のインターン・職員:(爆笑)

その場にいる全員が「毎日食べてたーーーーー」と言いながらお腹が痛くなるほど爆笑したという、とっても些細ですが楽しい一瞬でした。
Sさんは、ぱっと見た印象は「おしゃれでスマートなお姉さん」ですが、笑うと顔も笑い声も超チャーミングで、周りも笑顔になる人。今もこのエピソードを思い出すたびに、Sさんの笑顔を思い浮かべて楽しくなります。

このやり取りでは、特に課題分析なんて考えず、「事実質問」というメタファシリテーションの基本的なスキルを知っている者の間で、単純に事実を聞く・答えるということをしただけでした。
でも、本人も思いがけない事実が出てきて、それがとっても面白かった。

「〇〇ですよ(と認識しています)」「そうですか」という空中戦のやり取りをせず、事実を本人と一緒に発見していく。単純なことなのですが、それだけで、「えーそうだったのか!」という発見の瞬間が生まれます。発見の喜びが生まれます。

この「発見の喜び」は素朴なんですがとても大きくて、今回のエピソードのように爆笑を生むこともしばしば。ムラのミライの関係者が活動現場やオフィスでよく大笑いしているのは、別にふざけているからというわけではないのです!たぶん・・・

宮下和佳 ムラのミライ専務理事)




★ムラのミライ インターン募集

プロジェクト報告会の開場前も、こんな感じで談笑




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2018年3月26日月曜日

本日のムラのミライ(スタッフ日誌 宮下和佳編) 2018年3月12日から3月18日

2018年3月12日(月)
おとなりのテーブルで決算準備コワーキング勉強会をしているのを何となく聞きつつ、ひたすらお休み中のメール返信と、講座への参加申込者のデータ登録。あっという間にランチタイムになり、洋食屋さんへ。ハンバーグ・メンチカツ・エビフライがちょっとずつ食べられるランチセットを食べて満腹です。食べながら、勉強会参加者の坪田さんの所属団体しゃらくの活動についてもお聞きできて、良かった。
昼からは、2件のSkype打ち合わせ。まず香子さんと細々した打ち合わせを2時から。地域おこし協力隊を対象としたメタファシリテーション研修やら、サービスラーニングをテーマとした研究会との協働やら、栃木(宇都宮)での入門セミナー開催やら、今までに種まきしてきた企画が次々と芽吹いてきて、うれしい・・・のですが、一方でスケジュール調整が徐々にキツくなってきてます(汗)。

その後、平野さん・康子さんと医療×メタファシ勉強会の打合せを3時過ぎから。
医療×メタファシ勉強会は参加希望が11名となり、スタッフの参加も含めると、オフィスはぎゅうぎゅうになる見こみ。平野さんにどんなお話を伺おうかという作戦会議の筈が、途中、原・宮下が平野さんの医療×メタファシ実践による発見を色々と聞いて、ほほーーーっと感嘆するという展開に。きっと勉強会当日も盛り上がるでしょう~。3時間で足りるかな・・・

2018年3月13日(火)
香子さんから届いたブログ記事を予約投稿。毎度ながら面白い。今回は、フィールドワークでのインタビュー時にやっちまいがちな、「なんかブツギリになって、話がもひとつ展開しないんですけど」状態のことがテーマです。ほんと、うちのブログ記事、何よりも私にとって勉強になるわ~。

そうこうするうち、きのう平野さんからご指摘のあった「メタファシリテーションとは何か、という定義がどこにも(書籍にもHPにも)掲載されてない(ので学会発表時に引用できなくて困ります)」問題に対して、和田さんから定義テキストが届きました。メタファシリテーション手法を和田さんと一緒に体系化してきた中田さんも絶賛の、的確かつ網羅された定義。これをHPに掲載することにします。

主催講座へのお問い合わせに返信したり、講座に参加された企業の方からのコンサル依頼が松浦さんに来ている件で相談をしたりしているうちに夕方。
5時前に早上がりして、近畿財務局前&大阪府庁前での森友問題に関するアクションに参加しました。学生ぽいオシャレな若者、会社帰りかなという感じの方たち、素敵な着物姿のマダムなど、想像以上に多様な人たちが来ていました。

2018年3月14日(水)
沖縄の名護で実施している研修の四半期報告書を作成。先週からちょっとずつとりまとめてきた支出報告書&レシート類もチェックして、まずはメールで提出。年度末なので、通常の四半期報告よりも1か月以上早く出さないといけないのです。電卓を片手にチェックして、あとはバス代の領収証が届くのを待つばかり。

医療×メタファシリテーション勉強会の参加希望者が10数名となり、スタッフも合わせるとムラのミライオフィスには入りきらない~ということで、急きょ会場探し。西宮市民交流センターの、ちょうどいい大きさのお部屋がいっぱいで、大きすぎるけどホールをお借りすることに。ま、まぁ、大は小を兼ねるということで・・・。

仕事の合間に、オフィスから徒歩3分の西宮税務署に行き、ぶじ確定申告書類を提出。ついでに、ささやかな税務署前アクションもしてきました。麻生さんが「(税務署にも抗議がいってるって言われるけど)全国何百カ所のうちの10数か所でしょ」と発言したのを受けて、「#全国で怒ってますけど何か」というハッシュタグで津々浦々の税務署で意思表示するというもの。私が紙を固定するのにちょっと苦労してたりスマホで写真撮ったりしてるのを、ちょっとニコッとしながらチラ見してる人が何人かいて、何となく楽しくなりました。

夜7時からはオフィスでメタファシリテーション入門セミナー。本日の参加者は4名でした。対話の練習をする中で、ご自身の今までの話し方に気づき、「今度からはこうしようか・・・」と自ら考え始める様子には、いつもちょっとした感動を覚えます。

2018年3月15日(木)
午前中は細々としたメール返信をひとつひとつした後、例の「メタファシリテーションとは」定義をHPに掲載し、平野さんやスタッフにお知らせしました。
午後はお休みして、ちょっとお出かけ・・・の後に、医療×メタファシリテーション勉強会の会場申し込みと、勉強会後の交流会のお店(お好み焼き!)予約に行って、それから再びオフィスへと。理事会です。
年度末この時期の理事会は、今年度の活動報告、決算見込の報告、それから来年度の計画・予算・・・と、もりだくさん。Skype接続がイマイチだったので、チャットで補足しつつ。

2018年3月16日(金)
今日はランチをはさんで、セネガルのプロジェクト地で和田さんが村の人に研修している様子を撮った映像を見る会をしました。これから編集作業をして、最終的には活動現場でメタファシリテーション方式のやり取りをしている様子がわかる短い動画教材としてまとめる予定。なのですが、なにしろフランス語なので私にはさっぱりわからず・・・和田さんに解説して頂きながら、今日は「この部分が使えそう」「今度はこういう素材も撮影してもらおう」という感触がつかめたので、良かったかな。
みなさんが帰った後は、そのセネガルにひとり駐在している綾乃さんから、MSオフィスを再インストールしないといけなくなった(けどプロダクトキーが入らない!)というSOSへの対応。
夕方は、インターン募集情報をいくつかのポータルサイトに掲載。



宮下和佳 ムラのミライ専務理事)


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2018年3月20日火曜日

インタビューのコツ・・・の落とし穴 対話の始まりは、いつから?

2018年2月16日から22日まで、インドの東海岸にある港町、ビシャカパトナム市で、フィールドワーク研修を開催しました。
メタファシリテーションの基本スキルを実地で学ぶ、という趣旨で行い、日本から学生や社会人が併せて5名参加してくれました。
参加条件はただ一つ、事前に日本で2時間の入門セミナーか1日の基礎講座を受けている事。なので、全員が、「メタファシリテーション」という言葉や「事実質問」の基本的なことはすでに承知済みです。
初めて会う人に緊張感を抱かせず、信頼関係を築き始める第一歩として、その人の身に着けているもの等から会話を始める・・という「エントリーポイント」を忠実に実行した参加者たち。

スラムXでは・・
「そのピアス、とてもきれいですね」
「ありがとう」
「どこで買ったのですか?」
「街の中のお店よ」
と会話が始まることもあれば、スラムYでは
「さっき、この家に来る前に、ここから男の子が走っていくのが見えましたが、どなたかのお子さんですか?」
「私の甥っ子よ」
「ここは甥っ子さんの家ですか?」
「私の家よ。彼の父親は出稼ぎで、母親は身体を悪くしているから、私の家で預かっているの」
と会話を始めたこともあった。

そして、例えばスラムXのピアスの続きでは、集まっていた女性たちの配偶者の職業や買い物の範囲などに会話が広がった。スラムYでは、学校、食べ物の話へとつながっていった。




そこまではとてもスムーズにいく。ただ、聞く人それぞれが「エントリーポイント」を実践してしまう。


つまり、Aさんが目の前にある果樹を指さして、「アレは何ですか」と聞いて一通り質問した後、Bさんが「先ほど空の上を飛んでいったもの、あれは何ですか」とAさんの話からぶっつり途切れて聞き始め、そしてCさんは「あなたのサリー、綺麗ね」とまたAさんやBさんの話とはベクトルの違う話を始める。
通訳をしていた私は、敢えて突っ込まずに彼らの質問をそのまま訳していたのだが、集まってくれていたおばちゃんたちも鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、その内、おばちゃんたちから「そんなことよりあなたの事を教えてよ」と逆質問が始まったりする。

そんなスラム訪問を3回ほど続けたある移動時間、一人の参加者が「(自分たちのインタビューが)なんか変」と言ってきた。

そこで、私の方からその参加者に対して聞いてみた。
「エントリーポイントは何の始まりだっけ?・・相手との対話の始まりだよね。じゃあ今回、5人でおばちゃんたちに会った時、いったいいつが「対話の始まり」になるんだろう?」
「・・・そうか、みんなで会うから一番最初の「これは何ですか」がエントリーポイントで、その後、質問する人が誰に変わろうとも、対話はもう進行中なのですよね」
つまり、一人ひとりにとっては「ここからが私の対話だ、始まりだ」だと思っていても、相手(おばちゃんたち)からしてみれば、「ナマステ」とお互いに挨拶して自己紹介をし、誰かがしゃべりだした時点で対話はスタートしている。
訪問先に到着して、この参加者から他の参加者に「エントリーポイント」含め、どのように質問を続けていくかを投げかけたところ、その後の5人とおばちゃんたちとの対話が劇的に変化した。

それまでは、お互いに「ワタシがまだ聞いている」「あなたはまだ質問の番じゃない」と牽制し合っていた参加者たちだが、まるで大縄跳びを飛び続けるチームのように、流れを邪魔することなく対話が続いていった。

振り返りで、ある参加者が言った。
「今までは、『相手の答えに対して次の質問をする』というポイントについて、自分のことだけを考えていました。しかし、他の参加者のやり取りもしっかり聞くことで、次に何を質問したらいいのかがよりクリアになって、今日の対話がとても面白かった」

フィールドワークは、個人ですることもあれば、チームですることもある。
ましてや、立場が違うメンバーが集まってチームワークを行うこともあるだろう。
一対一のインタビュー、一対複数のインタビュー、そして複数対複数のインタビュー。
どの場合でも、相手から本音を引き出し、現状を知るための原理原則は変わらない、それを自分で見つけ出した参加者たちでした。

前川香子 ムラのミライ海外事業チーフ)



読み切り形式でどこからでも読める、メタファシリテーションの入門本。
 




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